【2025最新】ガラスコーティングとセラミックコーティングの違い|あなたの車に向いているのはどっち?

目次

まず結論|違いは「仕上がりの質」と「手入れのラクさ」にある

カーコーティングを調べていると必ず出てくる「ガラスコーティング」「セラミックコーティング」。ですが、初めて調べる人にとって “どっちがいいの?” が一番気になるポイントです。最もシンプルにまとめると、以下のようになります。


ガラスコーティング → 透明感のあるシャープな艶。細かいキズを目立ちにくくし、新車の「キレイさ」を引き立てるタイプ。

セラミックコーティング → 厚みのある重厚な艶。汚れを弾きやすく、洗車の回数を減らしたい人や屋外保管の車に向く。

さらに、重要なのは 耐久=”年数”ではなく、メンテナンス前提の期間で考えるほうが正確 であること。ガラス:1〜2年で一度点検・メンテが必要、セラミック:2〜3年で一度点検・メンテが必要(※年数保証をうたう製品は多いですが、実際には「どれだけ綺麗を維持できるか」が本質)。まずはこのイメージで十分です。ここから先では、初心者にもわかる形で”なぜその違いが出るのか”を丁寧に解説します。

ガラスとセラミックの違いを「ひと言で」比較すると?

まずはサクッと比較表で全体像を掴んでください。

ほとんどのユーザーは、この時点で「自分はこっちだな」 と方向性が見えてきます。

どっちを選ぶべき?用途別のおすすめ

実際の施工相談でもよく質問される”リアルな選び方”をまとめました。

※以下はあくまでも一般論としての見解です。当店では、各ユーザー様の個別事由(使用状況や保管環境、洗車の頻度などなど)を総合的にお聞きしてご提案をさせていただきます。

見た目の艶で選びたいなら

シャープでキレのある艶 なら、 ガラスコーティングがトップに来るメニューを
しっとり厚みのある艶なら、セラミックコーティングがトップに来るメニューを

お選びください。

艶の質感が若干違うため、「好きな艶のタイプ」で選ぶのは正しいアプローチです。

※なお、当店では「ガラス」と「セラミック」の良いところ取りメニューとして「Hybrid(ハイブリッド)タイプ」のコーティングメニューをご用意しておりますので、参考にいただければと思います。スタートラスト料金ページ>>

手入れをラクにしたいなら

ガラス、セラミック共にお手入れはラクになります。あえて特徴を言うなら、
・ガラス:硬さが出ますので、小キズ防止には強くなります。
・セラミック:ガラスほど硬さは出ない分、厚みが出るので安心感は高まります。
       また耐薬品性が高いので自分で洗車がお好きな方にも安心感が高まると思います。

愛知・名古屋の環境では花粉や黄砂が多く、屋外保管の車には小キズ防止とともに汚れの固着が少ない被膜が有利だと思います。当店メニューで非常に人気が高いのが、ベース(下)に厚みが出るセラミック膜を、トップ(上)に硬さと親水・はっ水どちらも選べるガラス膜を形成させる「ハイブリッド」タイプのコーティングが圧倒的に人気です。当店のメニュー>>

保管環境で選ぶなら

ガラスかセラミックかでの選択ではなく、

・はっ水仕上(水がはじく仕上げ方)
・親水仕上げ(水を貼りつかせる仕上げ方)

での選択が良いと思います。なお親水仕上げについては、当店メニューでは「トップがガラスコーティングのもの」であれば選択可能となります。詳しくはお気軽に店舗までお問い合わせください。お問い合わせフォーム>>

「耐久年数」よりも”メンテナンス前提”で考えるのが正しい理由

Google検索では「ガラスコーティング 何年持つ?」「セラミック 何年?」と検索されていますが、実は 年数で比べるのは正しくありません

理由は3つあります。

①「耐久年数」は環境で大きく変わる

青空駐車、海沿い、樹木の下、毎週の洗車の仕方、走行距離など、これらで膜の負荷はまったく変わります。

② コーティングは”薄くなっていく”ものではなく、表面が汚れて機能が落ちる

多くのユーザーは「コーティングが全部なくなる」と思っていますが、プロショップの完全無機1液硬化型コーティングはそうではありません。専門店で施工したコーティングの被膜は、かなりの確率で残ります。

要するに、コーティング被膜の表面が汚れ・シミで覆われ、本来の撥水・防汚性能が発揮できなくなっている、というのが大半のケースです。

だからこそ、メンテナンスで被膜の表面をキレイにしてあげることで効果が復活してくれるという事になります。

※量販店のお値打ちなコーティングや、ディーラーのサービス的コーティングはあまり被膜の長持ちはしないと考えられています。

③ メーカーの”◯年保証”は、あくまで製品保証であって美観保証ではない

「5年保証」「7年保証」と書かれていても、それは”膜が残っている可能性”であり、見た目がキレイな状態が続く保証ではありません。だから、プロは年数ではなく メンテナンス前提の期間 で説明します。ガラス:1〜2年、セラミック:2〜3年。これが最も現実的で、後悔も起こりにくい考え方です。定期的なメンテナンスにより、コーティングの性能を維持し、長期的に美観を保つことができます。

なぜガラスとセラミックに”違い”が生まれるのか?

ここからは少しだけ深掘りします。とはいえ化学の専門記事ではないため、難しい部分は噛み砕いて説明します。

ガラスコーティングの正体|アルコキシシラン → Si–O–Si の”ガラス質ネットワーク”

ガラスコーティングの主成分は アルコキシシラン/アルコキシシロキサン と呼ばれる物質。

空気中の水分と反応し、加水分解(OR基がOHに変化)→ 縮合反応(Si–OH同士が結合してSi–O–Siへ)というプロセスを経て、”ガラスの骨格と同じ結合構造” を形成します。この結合(Si–O–Si)は非常に強固で、薄膜でも硬く、透明度が高い のが最大の特徴。ガラスコーティングが「新車の艶を引き立てる」と言われるのは、この結合構造によるものです。

セラミックコーティングの正体|ガラスより「厚膜」になりやすい理由

セラミックも基本構造は同じく無機ですが、使う原料の分子量や架橋構造が違うため、立体的に厚膜化しやすい という特徴があります。分子量が大きい、架橋が太く強い、表面が疎水寄りになりやすい、そのため、防汚性・耐薬品性・洗車のラクさ はセラミックが優位になります。

【当店での実体験】
セラミック膜をベースまたはトップに施工させていただいたお車が、数年後にメンテナンスにお越しいただいた時、かなり軽度の研磨作業で被膜表面の症状があっさり解決し、美しい被膜表面に戻ってくれるという経験を何度もしてきました。これはセラミック膜の厚みがもたらす「耐薬品性」および「非固着性」からきている効果だと思われます。

市場製品の「ガラス」と「セラミック」は実は”かなり幅がある”

ここは意外と知られていませんが、一般ユーザーがネットで見かけるコーティングは完全無機、無機+有機のハイブリッド、ほぼ有機ポリマー、濃度が薄いタイプ、DIY向けの簡易系など、中身が全然違います。名前に「ガラス」「セラミック」と入っていても、実際の成分がどの程度かは製品ごとに差があり、ガラス成分10〜30%の樹脂膜、シランを主成分とした完全無機、SiC/SiO₂含有のセラミック系など、かなり幅があります。だからこそ、”名前で選ばず、中身で選ぶ”ことが大事。そして、実際にはどちらを選ぶかより どんな使い方・環境か が重要です。

実際、当店には市販の簡易系コーティングや他店での施工後に「数ヶ月で効果が落ちた」「思っていたのと違う」という相談が多く寄せられます。これは、製品名だけで選んでしまい、実際の成分や施工環境の違いを理解せずに施工した結果です。

スタートラストの立ち位置

この記事は一般論で構成していますが、参考として、スタートラストでは、完全無機ガラスコーティング(薄膜×高硬度)と完全無機セラミックコーティング(厚膜×高定着性)の2軸を取り扱っており、どちらも アルコキシシラン/シロキサンの高純度タイプ。そのため、市販の”ガラス系”とは大きく特徴が異なります。ただしここは「どちらが優れている」という話ではなく、見た目重視(ガラス)と防汚・ラクさ重視(セラミック)という 価値の違い を元に、最適な方を一緒に選ぶスタイルです。

ここまでのまとめ

最後に、この記事のポイントを整理します。

✔ ガラスコーティング:薄膜で硬く、透明度が高い。シャープでキレのある艶。屋内保管・美観重視向け。1〜2年ごとにメンテが現実的。

✔ セラミックコーティング:厚膜で定着力が高い。防汚性・耐薬品性に優れる。屋外保管・洗車をラクにしたい方向け。2〜3年でメンテが現実的。

✔ 選ぶ基準:艶の好み、保管環境、手入れの頻度。この3つでほぼ決まります。

もし迷う場合は…

実際に相談に来られるお客様も、最初は「どっちがいいかわからない」「ネットを見るほど迷う」「違いが多すぎて判断できない」という状態がほとんどです。あなたの保管環境・洗車頻度・車種・色などに合わせて、最適なコーティングを一緒にお選びしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・ご相談

プロテクションフィルム・カーコーティング・カーフィルムの施工をご検討の際は、
名古屋市中川区の専門店スタートラストまでお気軽にお問い合わせください。

お客様のご要望に合わせて、最適な施工プランをご提案いたします。

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各種お問い合わせ方法

お電話でのお問い合わせ
052-888-8805(営業時間:9:00〜19:00)

店舗情報
コーティング専門店スタートラスト
愛知県名古屋市中川区吉津1-1502

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この記事を書いた人

竹村 隆行のアバター 竹村 隆行 代表社員

カーディテーリング専門店スタートラストの代表として活動させていただいております。

コーティングにはじまりプロテクションフィルムやリペア、クリーニングなどお車の美観に関するサービスを提供しながら地域の皆様のお役に立てるよう日々奮闘中です。

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