なぜこの仕事をしているのか？

2021/02/04 2022/11/30

スタートラストの代表をしております、竹村です。今回はいつもと趣向の違うブログを書いてみようと思います。

今回のブログを書こうと思い立ったきっかけは、ある方のブログを読んだからなんです。

ある方→レイマックの豊田先生

豊田先生(以下、豊田さんと親しみを込めて呼びます)は、「レイマック」というコンサルティング会社を経営されておられる方でして、とあるきっかけで知り合い、「小さな会社で申し訳ないですが、いろいろ勉強させていただきたい」とお願いしたところ快く引き受けて下さり、かれこれ１年以上定期的にコンサルティングをしていただいております。

豊田さんは毎週欠かさず(８年以上だったかな？とにかく凄い継続力で)メルマガを発行されたり、定期的に面白い新聞を発行されたりと、僕自身とても刺激になるような事をされておられるんですが、ある日レイマックさんのホームページの中にとても面白いコンテンツを見つけたんです。それが、

「なぜこの仕事をしているのか？（レイマックストーリー）」という記事風のページでした。内容は、豊田さんの今に至るまでの経緯（栄光や挫折）が赤裸々に描かれている自伝のような読み物になっており、とても面白く、とても胸が熱くなるストーリーでした。

これを読み終えてふと、「僕にもこんなストーリーが書けるかな？俺の人生ってどうだったんだろう？」と思い立ち、マネをして書いてみようと思い立った次第なんです(笑)仕事に関係ない話ですみませんm(__)m

生まれ・育ち

生まれながらの体育会系

私は１９７４年３月、福岡県久留米市で生まれました。私の父は自衛隊でした。なので転勤が多かったため、久留米の記憶は僕には全くありません。生まれてまもなく佐賀県→沖縄県→大阪府→三重県と引っ越しを重ねました。父はヘリコプターのパイロットという花形の仕事をしており、幼少期は友人たちにも羨ましがられる自慢の父でした。（もちろん今でも自慢ですよ(笑)）

が、デメリットもありました。それは「超がつくくらい体育会系のノリ」だったこと(;'∀')

物心がつき始めたころから、父の機嫌が悪かったり父の逆鱗に触れるようなことをすると、鼻血がでるぐらいたたかれたもんです。今はどうかわかりませんが、当時は自衛隊ってそういうノリだったのかなー？集団訓練などは当然過酷だったんだろうし、当時は体罰なんて当たり前の時代だったんだろうし。。。今思えば、父も子育ての方法は自衛隊風しか知らなかったんだろうなーと理解しているつもりです(笑)

おかげさまで叩かれ慣れしたので、かなり丈夫な体で育ったような気がします♪

父が操縦していたヘリ①↓UH1J

父が操縦していたヘリ②↓CH47チヌーク

今でもうらやましいです、親父の仕事が。出来る事ならパイロットになりたかった・・・親父を超えてみたかった！

大阪に約１０年

幼稚園の年長組の時に沖縄から大阪へ転勤。以後、高校２年の夏まで約１０年間大阪の八尾市と言う町に住んでいました。

なので僕は今でも関西人気質＆言葉です！

もうかれこれ愛知に約２４年も住んでいるので、いい加減こっちに染まってもいいはずなんですが、どうも関西のノリが抜けません・・・と言う訳で、僕としゃべると「ちょっと怖い」とか「機嫌悪そう」とか思われる方がいるかもしれませんが、違いますので！単に関西弁が抜けないだけなんで！どうぞ勘弁してくださいm(__)m

最初の挫折

僕は幼少期より、あまり突出した特徴のない子供でした。運動神経は普通、勉強も普通、人見知りするのであまり表にも出ない、ようするに目立たない子でした。

なので、高校を卒業するまであまり目立つこともなく、ごくごく平凡に過ごしてきました。ただ一つだけ得意な事があるとすれば、継続力はあったほうだと思います。

例えば、、、

①剣道。小学校１年から大学１年までずっと続けました。

②１年半、片道２時間以上かかる道のりを通学しました。

高校２年の夏休みに父の転勤が決まり、家族で大阪から三重に移住することになりました。普通なら編入するべきところ、僕は人見知りという性格もあり「通学したい」と両親に頼んだところ、あっけなくOKがでてしまい(笑)以後、１年半、三重県の明野という駅から大阪の上本町駅まで片道２時間以上かかる道のりを通い続けました👍

視力が悪化・・・

将来の夢、それはもちろん「パイロットになること」でした。できるだけショートカットでパイロットになる為、僕は高校から自衛隊になれる制度「少年工科学校」を目指していました。

中学卒業時に、少年工科学校の航空自衛隊コースを受験。合格を果たします。しかし、実はこのころ視力が徐々に悪くなってきており、その当時の視力ではパイロットコースには進めないと言われていました。

夢をあきらめて父と違う道に進むか・・・それとも諦めずに夢を追うか・・・

背中を押してくれたのは父でした。「別に高校から自衛隊に進む必要はない。一般の高校に進んで、視力回復のトレーニングをして、防衛大学に進む道もあるぞ！」と言ってくれたので、じゃそうしよう！と普通科の高校へ進学を決めました。

近視が進行・・・

週に３回、視力回復センターというところに通わせてもらいました。しかし、どれだけ頑張っても視力は回復どころかどんどん悪化・・・

ついに視力が0.1にまで落ち込んだ状態で高校卒業を迎えました。

もう、パイロットへの道は経たれた・・・僕の最初で最大の挫折でした。

2回目の挫折

警察官

大学に進学させていただき、4年間で無事卒業。しかしその頃にはやりたい夢がなーんにもありませんでした。

そこで安易に考えたのが

「父と同じ公務員の道に進もう」

でした。最初は自衛隊に入り、パイロット以外の道に進もうと思っていたのですが、父から

「パイロットにならないなら、自衛隊に来ても仕方がないぞ。やめとけ」

と言われてしまい、だったら同じ公務員で警察なら面白い仕事ができるんじゃないか？刑事とか格好いいよな！なんて安易な考えで警察の試験を受けることにしました。

なんでそうなったんだろう・・・

大学卒業時は三重県に住んでいたのですが、正直なところ三重県って大阪と比べたら田舎じゃないですか。なので、どうせ働くなら大阪で！と思い、就職活動を大阪に絞りました。まず大本命の大阪府警を受験。ただ、万が一落ちたことを考えて会社の内定ももらっておこうと大阪で開催していた就職説明会に積極的に行きました。

今でも覚えています。大阪の交野というところに警察試験を受けに行きました。結果、合格！！！もうこれで就職しなくてもいいや、と就職活動も少し適当に続けていました。そんな時、たまたま名古屋から大阪の就職説明会に来ていたA君という子と、その説明会場でいきなり仲良くなってしまい、電話で話す中になったんですね。今思えばこれが現在の私のすべての始まりなんです。。。

せっかく大阪府警1次試験に合格していたのですが、2次だったかで面接があり、その時に「刑事になりたい」と言ったところ最初から刑事にはなれないという話を聞かされ、意気消沈・・・そのタイミングでA君から「〇〇という会社の試験、一緒に受けよう！」と熱烈に誘われ受けに行きました。その試験会場に来ていた人事の責任者が僕の事をものすごく気に入ってくれ、「是非来てくれ！A君も一緒に！君たちは合格だから」なんて、、、今考えればめちゃくちゃ胡散臭い言葉にほだされ、「警察には今じゃなくても来年入ればいいや、一度くらい会社員を経験してみよう」なんて甘い考えでその会社に入社してしまいました。

2回目の挫折、それは僕が勝手に思い込んでいた「すぐに刑事になれる」という夢が叶わない事が分かり、会社員の道に進んだという事でした(笑)

挫折が奏功？

何故か気に入られる

僕が入社した会社は、後から分かったことですが、今だったら誰もが顔を曇らせる、スーパーハイリスクハイリターンの投資業界でした。実は就職活動をしていた時、その会社の担当からは

「ノートパソコンを片手に、お客さんに貴金属や農作物などを売る会社なんだよ」

と説明されていたんですね。言っている事は間違ってはいないんですが、実態は全然違うじゃん！！！って、後の祭り・・・えらい会社に入ってしまいました。

入社式当日の新入社員代表に、なぜか僕が選ばれ・・・人事の責任者が相当僕を気に入ってくれたようで(笑)そのせいで、辞めにくかったんですよ。マジでめちゃくちゃな会社だったんですが、なんとなんと10年超も勤めました( ;∀;)ほんとに鍛えられました。

気づけば、警察に入る事なんか忘れるぐらい無我夢中で仕事をしていました（させられて、のほうが正しい）。

それにしても、よくあんな無茶苦茶な会社で10年以上も勤めることができたなーとつくづく思います。１年で１０日ぐらいしか休めないんですよ。。。土日も関係なし、朝は６時には出社、会社を出るのは２３時とか２４時。。。超がつくほどの体育会系のノリだし。。。今思い出しても、ほんとえげつない会社でした( ﾉД`)ｼｸｼｸ…

そういえば！　”一緒に入社しよう！！！”って僕を熱烈に誘ってきたA君は、なんと！入社後2カ月で辞めましたから(笑)ふざけてますよね・・・俺の人生狂わせやがって・・・

初めての転職

営業マンとして油が乗り始めた30台前半、僕は一大決心をして転職しました。さすがに日々の仕事に疑問を持ったことと、一番は自分の子供に「パパの仕事って何？」と聞かれたときに、堂々と答えることができない自分がいたからなんです。給料はめちゃくちゃよかったんですが、それよりなにより子供の為、自分の為にカタギに戻ろうと(笑)

転職先は、全く畑違いの広告関係の会社でした。僕が大学の頃に4年間、ガソリンスタンドでアルバイトをした経験があり、その頃から自動車が大変好きでしたので、車関係の広告会社に入社しました。

ここで、まったくパソコンが使えない自分に気づかされ、猛勉強・猛特訓！約3年半、必死にパソコンや車業界・広告業の事を勉強し、成果もそれなりにあげ、「次は事業部長を目指せ！」なんて言っていただけるまでに成長しました。

ただ、僕の中で（この会社では偉くなりたくない・・・昇進しちゃうと辞めにくくなる・・・）という思いと、心から楽しめる仕事じゃない・・・という思いから、わずか3年半で辞めることにしました。

２回目の転職

ようやくここで、現在の仕事に就くことになります。

実は僕が営業マンをやっていた頃にお客様としてお付き合いいただいていた方から「うちに来ないか？一緒に仕事やろうぜ」とお誘いいただいていたんです。かなり長い間。で、少しずつ興味が湧いてきて、仕事を辞めるときに「面倒見てほしい」と頼んだところ、気持ち良く受け入れて下さり入社する運びとなりました。

その会社は、メインが「出張洗車」という面白い業態をしていました。お客様の家まで行って、お車を定期的に洗うという仕事なんです。僕はとにかく無我夢中で仕事を覚えながら、同時に「お客様をどうすれば増やすことが出来るか？売り上げを上げる為にはどうすれば良いのか？どういう手法や手段を使えばよいのか？他の業態としてコーティングなどを増やしていくにはどうしたら？etc...」

実は入社した時に代表の方が、「お前を社長にしたい。自分の会社だったら頑張るだろ？」という有難いお言葉を頂き、実際に社長をさせていただき（いわゆる雇われ社長です）、今の会社の基礎となる修行を、みっちりとさせていただく事が出来ました。

しかし大変残念な事に、やはり最後は人間関係がうまく築けず、ちょうど父の体調を崩したというハプニングもあて、少し強引に辞めさせていただく運びとなってしまいました。今でも当時の代表には申し訳ない事をしたと頭の片隅でくすぶっております。。。でも、結果的に一人になって大正解だった事は今の会社を見れば一目瞭然です！！！決して後悔はしておりません。

独立　そして

２０１３年６月、僕は現在の会社の前身である「スタートラスト」を個人事業として立ち上げました。

最初は仕事を取ることに必死。。。それこそ寝ずに営業・作業を必死にこなしました。と同時に拠点となる場所探しも必死に行い、現在お店がある中川区の物件を借りることができました。今考えれば、この物件に出会えたことが本当に大きいです。この場所で根を張り、創意工夫をしまくり、さまざまな事にチャレンジし、そして今では年間３００人以上のお客様・お車に出会えるお店へと成長させていただきました。

もちろん、数々の失敗もしてきましたよ♪お金も本当に使いました・・・

サービスの一環として７００万円もする積載車を買い(今は売っちゃってありません(笑))、商売の幅を広げるために板金塗装の仕組みも５００万円もかけて取り入れ(これも二束三文で売り払いました(;'∀'))、作業環境を良くするために、トータル１，０００万円近くかけて作業ブースや事務所を作り、、、お客様の為、自分たちの為にチャレンジしまくった結果ではありますが、かなり遠回りをしました。おかげで僕は、借金大王でございます👍

お金がないからこその創意工夫

うちの会社は、一切宣伝広告にお金をかけておりません。と言うか、上記理由によりかけられないんです(笑)貧乏会社なので・・・(;'∀')なので、現在お店にあるもののほとんどは、自分たちで自力で作ってきました。

・ブース、事務所

建築関係のお客様がいらっしゃったので、その方にお力を貸していただき、従業員全員でブースと事務所を組み立てました！ブースは１週間、事務所は４日間ぐらいでしたね。いや～、本当に面白かったです！柱を立て、くぎを打ち、ねじを締め、断熱材を入れ、配線を通しetc...やればできるもんですよ！将来、自宅も自分で作りたいぐらいです(笑)　そうです、僕はまだ賃貸の家なんです・・・家、欲しい～

・看板

専用ソフトを使い、自力でデザイン。さすがに印刷は自力では無理だったので(笑)印刷屋に頼みましたが、看板の基礎も組み立ても貼り付けも自力！今では看板の前で記念撮影をしていただくなど、スタートラストのちょっとしたメッカになりつつある？(^^;

・ホームページ

これも自力で作成しました👍これは前職の広告会社のおかげなんです。かなりパソコンの事で鍛えられまして、その経験で「自力でやってみよう」という気になり、雇われ社長の時も自力でホームページの勉強をしてきたので、何とか作り上げることが出来ました。今では広告などに一切お金をかけずとも、お客様が来ていただける仕組みを構築する事が出来ています。

・オリジナルブランド

さまざまな人脈をたどり、僕の熱い思いを伝え、いろんな方々の全面協力の元、当店オリジナルブランドとして道具から溶剤まで提供をしていただいています。ですので、日本全国どこのお店ともかぶっていない、「当店だけでしか提供していないメニュー・技術」の構築をすることが出来ています。

こんな感じで、スタートラストは手作り感満載のお店なんです♪どこかのお店のように、芸能人を使って、いろんなところに広告を出して、お店も素晴らしい見た目にしてetc...なんて贅沢は一切できません( ﾉД`)ｼｸｼｸ…

でも、だからこその良さってあると思うんです！お金をかけないからこそのディスカウントや、もっと大切なサービスへの投資などなど。

これからも、「創意工夫で、お金を過度にかけないサービスや技術・おもてなしを提供し続けるお店」を継続し、皆様に喜んでいただける会社作り・お店作りに邁進してまいります。