「ディーラーで勧められたコーティングで本当にいいの?」
「せっかく施工するなら、仕上がりも持ちも納得したい」
カーコーティングの相談を受けていて最も多いのが、まさにこの悩みです。
実は、ディーラー・チェーン店・専門店では”見えない部分”に大きな違いがあります。
この記事では、筆者が実際にディーラーの下請けとして作業していた経験(2013年ごろ)を基に、カーコーティングの仕組みを分かりやすく整理したうえで、
・どこで施工するのが最も満足度が高いのか?
・価格差の理由は何か?
・専門店を選ぶと最終的に何が得なのか?
を、実体験に基づいてお伝えします。
もしかしたら少しだけ他店への攻撃的な内容も入ってくるかもしれませんが、できるだけ正確な内容でお伝えするうえでの結果ですので、なにとぞご理解いただけますようお願い申し上げます。
カーコーティング料金の違いは何で決まる?
コーティングの価格差は本来、「材料の種類」「下地処理の深さ」「施工環境」「作業時間」の掛け算で決まります。
「本来」という言葉がミソです。勘の良い人はもううっすら気づいたと思いますが、上記4項目のバランスが取れていることが最重要なはずなのですが、商売のうまいお店は
・芸能人や有名youtuberなどとコラボしたブランド力
・いかにも高価そうな箱やラベルの使用
・実際に存在しない施工結果に基づく効果アピール
などなど、アンバランスな施工内容にもかかわらず高額な商品をどんどん売っているという現実があるんです。
まず理解したい「同じコーティング名でも中身は全然違う」事実
ディーラーでも専門店でも、「ガラスコーティング」「セラミックコーティング」「親水/撥水」という名前は似ています。しかし、使っている溶剤も工程もバラバラです。
コーティングの種類については、ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いについても詳しく解説しています。
仕上がりと持続性を決めるのは、コーティング剤そのものよりも
- どこまで下地処理をやったか
- どんな環境で塗布・乾燥させたか
- 何時間かけて定着管理を行ったか
という「施工プロセス」です。
【比較】ディーラー vs チェーン店 vs 専門店
まずは読者が一目で比較しやすいように表で整理します。
| ディーラー | チェーン店 | 専門店 | |
|---|---|---|---|
| 施工環境 | 整備場・屋外が多い | 屋内だが環境差あり | 密閉ブース・温湿度管理 |
| 作業時間 | 2〜5時間 | 数時間〜1日 | 3〜6日間 |
| 下地処理 | 最小限(洗車→脱脂) | メニューにより差 | 研磨レベルまで最適化 |
| 仕上がり | ムラなし重視 | 効率・均一性重視 | 美観・平滑性を最大化 |
| 耐久年数 | 短め〜普通 | メンテ前提 | 長期維持しやすい |
| 価格 | 5〜15万円 | 3〜12万円 | 10〜25万円前後 |
| 費用対効果 | 中〜低 | 中 | 最も高い |
次章からは、この比較表の根拠を一つずつ、筆者が実際に経験した実例を交えながら、わかりやすく解説します。
ディーラーのコーティング|「悪くはないけど、良くもない」理由
実際にディーラーの下請け経験がある視点から、できるだけ事実に基づいて説明します。
① 施工する人がバラバラ
ディーラーでは、
- サービスマン
- メカニック
- 外注業者(下請け)
など、誰が施工するかは固定されていません。筆者が下請けとして作業していた際も、ディーラーは様々な人に作業をさせていました。
技術レベルが揃わず、「仕上がりの品質にムラが出る」最大の原因になっています。
② 使用しているコーティング剤と施工環境の違い
すべてのディーラーのコーティング剤を使用したわけではありませんが、大手ディーラーさんが採用している超有名なコーティング剤を数種類使用したことがあります。実際に下請けとして作業をしていた時期もありました。
例えば、ディーラーでよく使用されているコーティング剤の一つが2液性硬化型コーティング剤です。
2液性というのは、1の液剤と2の液剤を混ぜ合わせて使用したり、1液目を塗り込んだ後に2液目(硬化剤)を塗布する、という使い方をするんです。これらのメリットは、とにかく施工性が良い!という事です。要するに塗りやすい・拭きやすい・仕上がりやすい、という事です。
↓これは実際に私が下請け時代にディーラーより渡されていた2液硬化型コーティング剤です。日産5イヤーズコート、というやつですね。日産で新車を購入された方は勧められたはずです。

何故ディーラーさんはこのような液剤を使用するかというと、ディーラーは様々な人に作業をさせます。例えば自社のサービスマンやメカニックにやらせることもあれば、下請けを使って社外の業者にさせることもあります。
要するに不特定多数の人にコーティング作業をさせることが前提となっているんですね。
ですので、可能な限り施工が簡単なものにすることで、コーティングの施工中や施工後に不具合やトラブルが発生しないようにしたいがためのコーティング剤が必要なんです。
また、万が一施工に失敗したり、何かトラブルが起きても、あとから手直しがききやすい商品であったほうが都合が良いわけです。手直しがきく、ということは「磨けば取れる」という事です。ということは?
そうです、膜厚も厚くならない、硬さもそんなに出ない、密着度もそんなに高くない、「施工する側にとって、とても安心・安全なコーティング剤」という事なんです。裏を返せば「利用する側にとっては、そんなにスペックが高くないコーティング剤」と言い換えることが出来ますね。
ちなみに、我々が使用しているコーティング剤はすべて1液硬化型コーティング剤です。中には1本50mlしか入っていないのにウン万円もする、めちゃくちゃ高価なものもあります。

お恥ずかしい話ですが、かなり前のお話なのですが、コーティング中にコーティング液のしぶきがバンパーの一部に飛んでしまい、それを見落として乾かしてしまったことがありました。施工した翌日の朝一にそれに気づき、すぐに除去作業に取り掛かったのですが、結果何をしても除去できませんでした。(お客様に謝罪し、バンパーを新品交換させていただき、再度コーティングを施工させていただきました)
それぐらい施工が超難しいコーティング剤を使用しています。ですので、1回1回の施工が命がけ、と言っても過言ではありません。だから当店ではコーティングの施工環境に徹底的にこだわらないといけないのです。(隅々まで完璧に見えるように、そして乾燥させるにあたって温度と湿度を管理できるようにしています)
↓当店のコーティング専用ブース

ちなみにディーラーに、こんな環境ありませんし、用意もしてくれません。じゃ、ディーラーのコーティングってどこでどうやってやっているのか?
筆者が某ディーラー(S社)の下請けで作業をさせていただいていたころは、屋根だけがあって周囲は壁もない場所で「洗車して、簡単に磨いて、コーティング剤塗ってください」と言われました。最高級メーカーのL社でも、軒下のスペースに車を置かれ「ここでやってください」と。。。そんな環境で、どうやって良い仕事をしろというんですか???って話です。できるわけありません。
仕事なので仕方なくやっていましたが、作業のたびに心が痛みましたね・・・
③ 料金のからくり|実際に経験した中間マージン構造
本ページを執筆している2025年12月現在がどうなのかは分かりませんし、各ディーラーによってもシステムが違うかもしれないので、あくまでも一例としてご理解ください。
筆者が下請けをしていたころ(2013年ごろ)の、料金のカラクリです。
例1:S社
- お客様がディーラーに支払うコーティング代:86,400円
- ディーラーが下請けに支払う金額(その当時、実際に当社がもらっていた金額です):18,900円
例2:G社
- お客様がディーラーに支払うコーティング代:108,000円
- ディーラーが下請けに支払う金額(その当時、実際に当社がもらっていた金額です):12,960円
この抜かれたお金がどう使われているかは筆者にも分かりません。もしかしたら値引きの枠として使われているのかな?
要するに、我々下請けとしては、18,900円や12,960円しかもらえないなら、その金額分の仕事しかできないし、その金額分の技術提供しかできない、という事なんです。
単純に言ってしまうと、お客様は10万円近くのコーティングをしたつもりでいるのに、実際は1〜2万円分の仕事しかしてもらえていない、という事なんです。だから、ディーラーのコーティングに不満を抱えるお客さまが増えていく一方なんじゃないでしょうか?
【結論!】同じ88,000円を払うなら、専門店に払えば丸々88,000円分の仕事をしてくれます!その違いは圧倒的な差になります。
例えば、下地処理に使う時間。当店では下地処理に非常にこだわって時間を使っています。また上述したように、コーティング剤や使用するクロス、下地処理に使用する各ケミカルなど材料にもしっかりお金をかけています。だから、ディーラーさんと当店とでは仕上りや効果に明確な違いが生まれると当店は考えます。
ディーラーのガラスコーティングの実態については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
チェーン店(キーパーなど)はどうなのか?
各お店の奥深い内情まで知ることは出来ませんので、あくまでも当社がいろいろな方からお聞きした情報や、実際にチェーン店で施工したお車を見たり触ったりした結果としての考えをまとめさせていただいています。間違った情報がありましたらお教えいただきたく思います。
① 美観維持へのアプローチ(考え方)の違い
現在、コーティングのチェーン店といえば皆様がご存じ!のキーパーさんを例に挙げさせていただきたいと思います。くれぐれも誤解なさらないようお願いをしたいのですが、当店はキーパーさんの使用している機材・溶剤を詳しく見たわけでも触ったわけでもございませんので、あくまでも世間一般的な口コミや、実際に利用されたユーザー様から直接お聞きした内容に基づいて、当店としての見解を述べさせていただきます。
恐らくキーパーさんが美観維持のために勧めていることは、ダメージを受けるトップ被膜の定期的な塗り替えだと思います。「トップ被膜に柔らかさ・しなやかさを持たせて、塗装にダメージを与えるもの(汚れや鉄粉・固着物など)を被膜に受け止めさせる。その被膜を1年に1回メンテナンスの際に剥がすことで被膜が受け止めた様々なダメージ物をキレイに取り除き、再度トップ被膜を乗せ直すことにより美しさをキープさせる」という考え方で組み立てられていると思われます。
要するに、「定期的なメンテナンスが絶対に必須となる仕組み」です。
それに比べ、当店が美観維持のためにコーティングに求めるものは、超長期で美しさを維持できる厚く強固な被膜です。「トップ被膜をできる限り硬度の高いものにすることで、被膜が受けるダメージをできる限り減らし、メンテナンスを定期的に受けていただかなくても良いようにする。それによってお客様にできるだけ無駄なお金を使わせないようにしながら、超長期で美観維持が出来るような仕組み」を目指しています。
要するに、「定期的なメンテナンスがいらない、出来ればノーメンテナンスで美観が維持できる仕組み」です。
例えが下手くそで申し訳ございませんが、イメージとしてはキーパーさんが使い捨てのゴム手袋に対して、当店が洗いながら何度も使える分厚い手袋、みたいな感じですかね。伝わるかな・・・
② 信頼できる職人に担当してもらえるのか?
コーティングの効果は、施工の技術によって効果に差が出ます。コーティング剤は”食材”と同じ。どれだけ鮮度の良い高級な食材でも、それを生かすか殺すかは料理人の腕次第です。アルバイトが料理するチェーン店や、立派な店構えでも腕の良い料理人がいないお店では、満足のいく料理が出てこないのは当然です。コーティングもまったく同じです。
一つの商品に特化した専門店だからこそ、現場の職人が継続的に、その商品の経験と知識を得続けることができます。そして職人の技術力と理解力、応用力が日々成長・日々進化することによって、コーティング剤本来の力を引き出すことが出来るようになるのです。
要するに、大手チェーン店さんの最大のデメリットは、「誰が施工をするのか?が見えない」ことだと思います。
もちろん店舗によっては、腕の良い”本当の職人”のような人もいるのでしょうが、ユーザー様にとっては「どの店のどの人が腕が良いのか?」ってわかりませんよね?もし分かったとしても、その人が自分の車の担当になってくれるのかもわかりませんよね?これがチェーン店の最大のデメリットだと我々は思います。
逆に我々のような小規模専門店の安心感は、そこにあると思ってください。専門の知識と技術を持った少人数精鋭の職人だけが、みなさんのお車を担当します。
③ 商売としてのコーティング|作業時間の違い
チェーン店は、様々なコストと闘っておられます。例えばフランチャイズ料だったり、広告料だったり、これらが自分たちの意思や経営状況などに関係なく徴収されていると思います。ですので、どうしても売上優先・利益優先の運営をせざるを得ないと思います。
例えば我々のコーティングでは、メニューにもよりますが、作業に平均5〜6日ほどかけます。理由はホームページ内で詳しく説明をさせていただいておりますので是非お読みいただければと思います。
要するに、専門店として隅々まで丁寧に触ると、これぐらいの時間は絶対にかかるんです。
キーパーさんのメニューですと、わずか数時間で完了するメニューもあります。全コーティングメニューの平均でも2〜3日ほどで終わってしまうものがほとんどのようです。
当店は、以前からこだわり続けている「お車を徹底的に隅々まで丁寧に見る・触る」を継続してまいります。1台のコーティングに約1週間もかけるのは、非効率だと馬鹿にする人もいるかもしれません。でも、その非効率の中にこそ本来求めるべき結果があるのではないか?と当店では考えています。
キーパーコーティングと専門店の違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
専門店が選ばれる理由|違いは”施工プロセスの深さ”
ここまで読むと「専門店が丁寧なのは分かるけど…実際どう違うの?」という疑問が出てきます。
① 専用ブース × 温湿度管理
コーティングは温度・湿度・風の影響を受けやすい繊細な作業。密閉ブースがあるだけで仕上がりは大きく変わります。

② 下地処理(研磨)のレベルが桁違い
専門店では、塗装の状態を見て
- 軽研磨
- 肌調整研磨
- 鏡面研磨
と工程を細かく使い分けます。
この「下地処理」の精度こそ、仕上がりの艶と耐久性の差になります。

③ 1台に5〜6日かける理由
コーティング剤を「塗って終わり」ではありません。
十分な乾燥・硬化・定着させる時間が必要です。
結果的に何年も維持できる”長期的な美観コスパ”が圧倒的に高いから
コーティング剤の効果を徹底的に引き出す!我々はそこに常に挑戦し続けていきます。

結論:同じ金額を払うなら「専門店に直接依頼」が一番満足度が高い
ディーラーは悪いわけではありませんが、構造上
- 作業環境の制約(屋根だけ、軒下のスペースなど)
- 下地処理の簡略化
- 中間マージンが発生(お客様が10万円払っても、下請けには1〜2万円しか入らない)
- 施工者が固定されない
- 2液硬化型コーティング剤(手直しがききやすいが、スペックは高くない)
という点で、どうしても品質に差が出やすい仕組みです。
同じ10万円なら、施工者が明確で環境の整った専門店に支払う方が、得られる品質は圧倒的に高い。
スタートラストのコーティングが選ばれる理由
① 完全屋内・密閉ブースでの施工
② 1台を5〜6日預かり、下地処理から乾燥管理まで徹底
③ 職人が最初から最後まで担当(外注なし)
④ 研磨レベルを車両ごとに最適化

「丁寧な仕事を受けたい」「長くキレイを維持したい」という方には、必ずご満足いただける体制を整えています。
「専門店のコーティングを検討したい」「無料で見積もりを相談したい」という方は、コーティングサービスページからお気軽にお問い合わせください。専門スタッフがあなたの愛車に最適なコーティングプランを無料でご提案いたします。
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052-888-8805(営業時間:9:00〜19:00)
店舗情報
コーティング専門店スタートラスト
愛知県名古屋市中川区吉津1-1502

