完全鏡面磨き、とは何?
2016/05/03
世間一般的なこだわりの強いコーティング屋さんでは、ほとんどのお店が「鏡面磨き」とか「鏡面仕上げ」とうたって宣伝していると思います。
細かいことを言えばキリがないので、あまり深くは追及しませんが、サラーッと「鏡面磨きとはなんぞや?」と言うのをお話ししておきます。
よく見る、濃色系のボディーです。
これを「一般的な鏡面仕上げ」にしてみます。
※BEFORE⇔AFTERが分かりやすいように、あえて下処理をせずにポリッシュしておりますのでご了承下さい。
キレイになった!!と思っていただける方は多いと思います。キズをきっちり消し、美しい肌になりました。
実際、この仕上りでクレームを受けることはありませんので、これでいいんだと思います。
じゃー、あんたは一体何を言いたいんだ??と思われますでしょう?(笑
これを見て下さい↓
ボディーに映りこんでいるライトの輪郭に注目していただきたいのです。
輪郭がガタガタになっていますでしょ?
鏡って、自分の顔を映したとき、輪郭ってガタガタしてます?してませんよね??
逆に、輪郭がガタガタに映る鏡なんていりませんよね(笑
鏡面仕上げって、鏡のように仕上げるって意味なんですから、本来ならこんな風にしなければいけません↓
お分かりいただけますでしょうか?
写真では伝わりづらいのですが、映りこむ対象物が、鏡と同様にハッキリと映っています!
これが完全鏡面という状態です。
ただ現実的なお話として、愛車をここまでする必要はないとは思います。
だって、常に様々なストレスに晒されるボディーを、ここまで美しく仕上げてもすぐにダメージを受けてしまうからです。
ガラス張りのガレージに保管する為だったら、やる意味はあるかもしれませんが。。
※重要!
要するに、鏡面仕上げをうたう職人が、この仕上げまでできる技術を持っているのかどうか?って、すごく重要だと思います。
なぜかと言いますと、その車に最適な状態を創り出す技術は、頂点を極めた技術の中から生まれてくるからです。
5段階までしか技術を持たない人の、最高の提案は「5」です。10段階まで技術を持っている人は、「7」とか「8」の提案ができるわけです。
要するに、日常生活に不必要な最高レベルから、各お客様の目線に合わせた適正レベルにしっかり提案・施工が出来る!という事なんです。
※さらに重要!!
上述のような完全鏡面仕上げは「悪」だと言うお店もあります。理由は、
・クリア塗装が薄くなってしまうから、塗装にダメージを与えてしまう。
・「塗装肌」が自然じゃないと、車本来の価値を損ねてしまう etc...
私も、実は「悪」とまでは言いませんが「お勧めはしたくない」と思っています。上記理由だからです。
一つ言いたいのは、あーだこーだと言い訳するのではなく、「本物の鏡面仕上げが出来るのかどうか?」なんです。
写真で見るのは簡単ですが、かなりの技術力と塗装を見る目が必要です。
これからはこのような視点・理由でコーティング屋さん選びをする事も、大切にされてみてはいかがでしょう?
コメントを投稿するにはログインしてください。