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キーパーコーティングの仕組みと特徴

キーパー(KeePer)のコーティングについて

現在、日本で一番多いコーティング店は間違いなくキーパーだと思います。以前はKeePre(ドイツ語)と表記しておりましたが、現在はKeePer(英語)と改名されています。

キーパーのコーティング店は大きく分けて
・キーパープロショップ
・キーパーラボ

の二つがあります。



キーパープロショップは、KeePer技研という会社が実施している検定「コーティング技術」の1級を保有しているスタッフがいて、ある一定の施工環境を整えたキーパー施工店です。日本全国に約6,500店舗弱あり、ほとんどがガソリンスタンドの併設店と言われています。ニュアンス的には、キーパー技研の認定施工店のような立ち位置です。


キーパーラボはコーティングと洗車の専門店としてうたっており、スタッフ全員が「コーティング技術」検定の資格者のみで構成されています。KeePer技研が定める洗車機や純水器などの設備を整え、一定以上の水準でサービスが提供できる仕組みとして認定されたお店だそうです。ニュアンス的には、キーパー技研の直営店だと思われます。


と、ここまで書けばなんとなくご理解いただけたと思いますが、メインとなる会社はKeePer技研という会社であり、その会社が提供している機材、ツール、溶剤を使って作業をするブランド集団が「KeePer(キーパー)」という訳です。ですので、キーパーが提供しているメニューやサービスはすべて、キーパー技研が指定した材料や溶剤やツール、機材を使用して提供されている、ということになります。

ブログ筆者


キーパープロショップは各経営母体が違うので、割引やサービスなどが店舗ごとでバラバラです。

キーパーラボは親会社の直営なので、料金も割引もサービスもキャンペーンもお店ごとで統一されています。




目次

キーパーコーティングの口コミはどうなの?

キーパーコーティングの口コミは、良いもの悪いものが入り混じっています。残念ながら、悪い評価の口コミが多いように見受けられます。その理由について、筆者は以下のように考えています。

① キーパーの仕組み
② 施工する人
③ コーティングへのアプローチ


① キーパーの仕組み

キーパーはもともと「ガソリンスタンドに入り込んで商売をすることを前提に組み立てられた仕組み」でした。

どういうことか?と言いますと、

・ガソリンスタンドの経営は、実はガソリンや軽油などの油(あぶら)の販売だけでは儲けが少なく、油以外の売上を上げていかなくてはいけなかった。これを「油外(ゆがい)売上」と言います。

・油外売上で意外と大きな利益を生む商品が「洗車」というジャンルだった。

・しかし、洗車の単価はせいぜい数千円の域を超えることが出来ません。ところが、洗車を「コーティング」という項目に置き換えることによって一気に数万円という単価に置き換えることが出来るようになる。

・さらに、「コーティングのメンテナンス」としての「洗車」も継続的に取り込むことが出来るため、ガソリンスタンドにとってコーティングというジャンルは顧客を囲い込むための画期的な商品アイテムだった。

という背景がありました。そこに見事に入り込んだのが当時のアイタック技研(現在のKeePer技研)さんだったと言われています。アイタック技研さんはもともとケミカルの開発・仕入・販売会社であり、本業のケミカル販売を拡大させるためにガソリンスタンドさんと手を組んでコーティングというメニューを広げるという取り組みをされました。

ですのでキーパーのメニューはガソリンスタンドの売上増強のために創り上げられた商品といっても過言ではありません。だから、

キーパーのコーティングは、細かなメニュー設定がされています。例えば一般のコーティング専門店ではコーティングの料金に含まれている「研磨代」や「樹脂パーツのコーティング」なども、キーパーでは別メニューとして設定されています。

要するに、キーパーのメニューはガソリンスタンドの売り上げアップに少しでも貢献するように設計・設定されているのです。

さらにキーパーコーティングは、

基本的に1日で終わるコーティングが多いです。

これについても、ガソリンスタンドの立場に立って考えればお分かりいただけると思います。

ガソリンスタンドのお店の作りは、基本的にオープンスペースが多いです。要するに土地の広さに対して建物の比率が少ないですよね?それはなぜかと言いますと、万が一火事に見舞われた場合、延焼の対象となる建物が少ないほうが被害が少なく済むからなんです。これについてはおそらく消防か国の基準などで決められていることがあるのではないか?と思います。

建物が狭い・小さいという事は、車を預かるスペースが少ない、という事なんです。

ですのでガソリンスタンドさんでは、日をまたいで車を預かるという行為は盗難やいたずら、その他予期せぬ被害にあうリスクが高まるため、あまり預かりたくない訳です。

だからキーパーコーティングは1日(4~5時間?)の施工で返ってくる、という仕組みにしていると思われます。



② 施工するのは人


コーティングはすべて人の手で行います。

例えば当店のコーティング作業を例にして作業項目を挙げますと、
・まず洗車して:最低60分
・塗装の不具合(洗車では取れない汚れやスケール、固着物など)を見つけて
・その不具合を解消する作業(ディテーリング)を行い:最低60分
研磨して:新車でも最90分
・再度洗車をして:最低30分
乾燥させ:最低60分以上
・コーティング前の脱脂をして:最低20分
コーティング剤を塗って:平均2時間
乾燥させ:当店では温度湿度を管理したブース内で約8時間
・仕上げる。
合計約15時間
という工程に分かれています。

これらの項目にかかる時間などの考察は別のページで解説をしていますので、そちらを参照してください。

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当店では一般的なコーティングの作業に最低でも15時間かけますので、最速でも1泊2日。余裕をもって2泊3日、というスケジュールで施工を行っています。

かたやキーパーコーティングは、1日で戻ってきます。おそらく実質の作業時間は3~4時間程度ではないか?と思われます。

冒頭に言いましたが、コーティングはすべて人の手で行います。ですので、オートメーションで時間を短縮しているような工程は一つもありません。ですので、キーパーでも作業はすべて人が行っています。では、約5時間で出来る作業ってどんな感じなのか?

・洗車:約60分
・ディテーリング:約30分

・研磨して:新車でも最90分
・再度洗車をして:最低30分
・乾燥させ:最低60分以上

・脱脂:約20分
・コーティング剤塗布:約2時間
・乾燥仕上:約60分

合計:4.83時間=約5時間


果たしてキーパーコーティングは、短時間で施工しても凄い効果が出るような材料を使っているのでしょうか?

そこでみなさんに質問です!

5年も塗装を守ってくれる、超強力な被膜を形成するコーティング剤があったと仮定して、それがわずか4~5時間で終わるのであれば、なぜ自動車メーカーがコーティングをしないのでしょうか?

そんなに簡単に終わるものなら、メーカーで塗装が終わった後にコーティングをしてしまえば、塗装の持ちがとてもよくなり、お客様は満足され、販売価格にも上乗せできる。一石二鳥どころか三鳥の話になります。

でも、メーカーではコーティングは絶対にしません。

なぜか???

それは、わずか4~5時間の施工でちゃんとした効果が出るコーティング剤が世の中にないから!なんです。あればとっくにメーカーがやってます。だってメーカーの利益になるんですから。

結局、時短=作業を省くということです。実際にキーパーが省いている作業は、
・ディテーリング(下地処理ともいう)
・研磨
です。


ディテーリングや研磨作業は、塗装をキレイにする作業であり、塗装の表面を平滑にする作業です。この作業をすることでツヤが上がり、輝きが出て、さらにコーティング被膜の乗りや定着力が上がると言われています。


ですので、ディテーリングや研磨をしていないキーパーコーティングの口コミで多い内容が
・あまりキレイにならなかった、思ったよりツヤがなかった
とか
・コーティングの持ちが悪かった
という内容なのです。




③ コーティングへの考え方

キーパーコーティングの最大の特徴は「レジン」を使用しているという点です。レジンとは化学的には「樹脂」を表します。コーティング専門店では、あまりレジン系のコーティング剤を使用しているお店はありません。なぜかと言いますと、レジン系コーティングが形成する被膜の耐用期間が短いからです。種類にもよりますがおおよそ数カ月程度と言われています。しかしレジン系コーティングのメリットもあります。それはスケール・ミネラル系付着物への耐性がガラスコーティングなどと比較して高い傾向にあることです。

ですので、キーパーコーティングは約1年ごとにレジン被膜を塗り替える必要があるため、1年ごとにメンテナンスに来てください、というアナウンスになっているのです。この戦略は②でもお話しました「ガソリンスタンドの売上に貢献するためのメニューにする」という理由にも当てはまっていますよね?ガソリンスタンドとしては、常にお客様がリピートで返ってきてくれる仕組みにしたい訳です。


●キーパーコーティング
1年に1回レジン被膜を塗り直しながら美観を維持しましょう。=定期メンテナンス

●コーティング専門店
気になる症状が出たらメンテナンス作業してキレイにしましょう。=不定期メンテナンス

どちらのスタイルが合っているかは、ユーザーごとで違います。ですので、自分の愛車の使い方や保管環境、お手入れの方法などさまざまな視点から、自分のスタイルに合ったコーティングを選択しましょう。

だからキーパーコーティングの口コミは玉石混交

お分かりいただけましたでしょうか?

①キーパーコーティングのコンセプトは「ガソリンスタンドの利益拡大に貢献する仕組み」になっている
②アルバイトやパートなども施工を担当するため店舗ごとで技術基準にばらつきが出る
③メンテナンスが必須となっているので超長期の持ち・効果が見込めない

これらの理由が複合的に重なることで、ユーザー様の不満がある一定数出るのだと思われます。

ただし、キーパーコーティングの仕組みが自分のスタイルに合っているというユーザー様も一定数いらっしゃるのは事実ですし、その方々の口コミは非常に良いものとなっています。悪い口コミは自分のスタイルに合っていなかったという事だと思いますので、ご自身のカーライフスタイルと照らし合せながら検討をしてみると良いと思います。




最後に

愛車のことで疑問やお困りの場合は、まずスタートラストへお気軽にご相談ください!

コーティング専門店スタートラスト
【ホームページ】 https://start-trust.jp
【電話番号】   052-888-8805
【定休日】    第一・第三水曜日
【営業時間】   9:00~19:00
【メールアドレス】  inquiry@start-trust.jp
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