PPF施工のリアルな裏側を全公開|1台にかける時間と工程を見せます

PPFって高いですよね。なんであんなに費用がかかるんですか?

「材料が高いから」だと思っている方が多いのですが、実はそうではありません。フルラップPPFには1台あたり28〜35時間の職人仕事が必要です。この記事で施工の裏側をすべてお見せしますね。


この記事でわかること

  • PPFフルラップ施工の全工程と各工程にかかる時間
  • プロの施工現場で実際に行われている作業の中身
  • PPFの価格が高い本当の理由
  • 施工店選びで絶対に確認すべきポイント

PPF(ペイント・プロテクション・フィルム)の施工を検討される方から、よく「なぜこんなに高いのか」というご質問をいただきます。その答えは「材料費」ではありません。PPFの価格の大部分を占めるのは「技術」と「時間」です。フルラップ施工には、1台あたり25〜35時間もの職人仕事が必要になるのです。

今回は、名古屋でXPEL認定施工店として15年の実績を持つスタートラストが、普段はお見せしないPPF施工の全工程をリアルに公開します。この記事を読めば、PPFの価格に込められた「プロの仕事」の価値がおわかりいただけるはずです。

目次

PPF施工の全体像|なぜ1台に4〜5日かかるのか

PPFの施工って、フィルムを貼るだけじゃないんですか?

「貼るだけ」という工程は全体のごく一部です。実は下準備に4割、貼り込みに5割、仕上げに1割という配分なんです。

PPFの施工は、スマートフォンの画面保護フィルムを貼る作業とはまったく次元が異なります。車のボディは複雑な曲面の連続で、エッジ・プレスライン・パネルの合わせ目といった難所が無数にあります。フィルムを1枚きれいに貼るだけでも高い技術が必要ですが、フルラップではそれを全パネルに対して行うわけです。

スタートラストでは、フルラップPPF施工に平均4〜5日(28〜35時間)をかけています。完全屋内ブースで空調管理された環境のもと、埃やチリの混入を最小限に抑えながら、一枚一枚丁寧にフィルムを密着させていきます。

以下が、フルラップPPF施工の全工程と時間配分です。

工程作業内容所要時間
Step 1入庫・現車確認・記録約30分
Step 2洗車・鉄粉除去約1.5時間
Step 3脱脂・下地処理約1時間
Step 4フィルムの型取り・カット(DAP使用)約2時間
Step 5貼り込み(全パネル)約20〜27時間
Step 6ヒートガン仕上げ・エッジ処理約2時間
Step 7最終検査・仕上げクリーニング約1時間
合計約28〜35時間

PPFの施工品質は「貼り込み技術」だけでなく、下準備の丁寧さで決まります。洗車・脱脂が不十分だと、フィルムの下にゴミが入り込み、やり直しが必要になります。

Step 1〜3|下準備だけで3時間半かかる理由

洗車なんて30分で終わりそうですけど、なぜそんなに時間がかかるんですか?

PPF施工前の洗車は「きれいにする」ためではなく「異物をゼロにする」ための洗車です。目に見えない鉄粉や油膜もすべて除去する必要があるんです。

入庫・現車確認(約30分)

まず入庫時に、ボディ全体の状態を詳細に確認・記録します。既存の傷・凹み・塗装ムラはすべて写真に残し、お客様と情報を共有します。これはPPF施工後のトラブルを防ぐための重要な工程です。

同時に、車種ごとのパネル形状やエッジの処理方法を確認します。同じ車種でも年式やグレードによってバンパー形状が異なることがあるため、実車を見ながら施工プランを最終決定します。

洗車・鉄粉除去(約1.5時間)

PPF施工前の洗車は、一般的な洗車とはまったく異なります。塗装面に付着した目に見えない鉄粉、水垢、タール、虫の死骸まですべて除去する「完全洗浄」が必要です。

まず高圧水でボディ全体の砂やホコリを洗い流し、次にカーシャンプーで手洗い洗車を行います。その後、鉄粉除去剤を塗装面に噴霧し、化学的に鉄粉を溶かし出します。鉄粉除去剤が紫色に反応する箇所を丁寧に処理し、必要に応じて粘土バー(トラップ粘土)で物理的に除去します。

この工程を省略すると、フィルムの下に鉄粉が残り、時間の経過とともに錆びてフィルムを内側から押し上げる「ピンポイント腐食」の原因になります。新車であっても、輸送中に付着した鉄粉は必ず存在するため、この工程は省略できません。

脱脂・下地処理(約1時間)

洗車で落としきれない油膜やワックス成分を、専用の脱脂剤(イソプロピルアルコールなど)で除去します。特にディーラーで納車前にガラスコーティングが施工されている場合は、フィルムの密着を妨げるコーティング層を施工部位から除去する必要があります。

塗装面が完全に「素」の状態になったことを確認してから、次の工程に進みます。この判定には、水をかけたときの水の弾き方(撥水性)を見る方法や、指の感触で油分の有無を確認する方法など、職人の経験に基づく感覚が求められます。

Step 4|フィルムの型取り・カット工程の精密さ

フィルムのカットって機械で自動的にできるんじゃないですか?

XPELのDAP(デザイン・アクセス・プログラム)というソフトで基本型はプロッターでカットできます。ただし、実車に合わせた微調整は必ず手作業で行います。ここが職人の腕の見せどころなんです。

XPELの認定施工店では、DAP(Design Access Program)というソフトウェアを使い、車種ごとのフィルムパターンデータをもとにプロッター(自動カット機)でフィルムを裁断します。これにより、塗装面に直接ナイフを当てる必要がなく、カット時に塗装を傷つけるリスクをゼロにできます。

ただし、プロッターのカットデータはあくまで「基本型」です。実車では個体差があるため、パネルの合わせ目やエッジ部分は手作業で微調整します。特にバンパーの巻き込み部分やドアハンドル周り、ミラー根元など複雑な形状の箇所は、フィルムを実際にあてがいながらミリ単位でトリミングしていきます。

フルラップの場合、ボンネット・ルーフ・トランクリッド・左右フェンダー・4枚のドア・左右クォーターパネル・フロントバンパー・リアバンパー・サイドミラーなど、20枚以上のフィルムをカットする必要があります。この型取り・カット工程だけで約2時間を要します。

Step 5|フルラップ貼り込み20〜27時間のリアル

貼り込みに20〜27時間って、本当にそんなにかかるんですか?

はい、これがPPF施工で最も時間と集中力を要する工程です。ボンネット1枚で40〜60分、バンパーは1時間以上かかります。それを全パネルに行うわけですから。

貼り込みの基本的な流れは、まずフィルムの裏面(粘着面)のセパレーター(台紙)を剥がし、XPEL専用施工液を粘着面とボディの両方にたっぷりスプレーします。施工液があることで、フィルムをボディ上で滑らせて位置を微調整できます。

位置が決まったら、専用のスキージー(ヘラ)を使って中央から外側に向かって施工液を押し出しながらフィルムを密着させていきます。このとき、気泡や水泡が残らないよう、均一な圧力で丁寧に押し出すことが求められます。

この記事の内容についてご相談いただけます

XPEL正規施工店・屋内ブース完備のスタートラストにお任せください

パネルごとの施工時間の目安は以下のとおりです。

パネル難易度所要時間(目安)
ボンネット40〜60分
フロントバンパー60〜90分
リアバンパー60〜90分
ルーフ40〜50分
トランクリッド40〜50分
フロントフェンダー(左右)各30〜40分
ドアパネル(4枚)各40〜50分
クォーターパネル(左右)各20〜30分
サイドミラー(左右)各30〜50分
ロッカーパネル(左右)各30〜40分
ドアエッジ・ドアカップ合計30〜40分

特に難易度が高いのがバンパーです。フロントバンパーはグリル開口部・フォグランプ周り・エアインテークなど複雑な形状が集中しており、フィルムを引っ張りながら曲面に密着させる高度な技術が求められます。ヒートガンで部分的に加熱してフィルムの伸縮性を活用しながら、シワやヨレが出ないように仕上げていきます。

また、ドアの内側への巻き込み処理も重要です。PPFをパネルのエッジで切りっぱなしにすると、端からめくれる原因になります。そのため、ドアやフェンダーの裏側に数ミリ〜数センチの巻き込みを行い、端部の耐久性を確保します。この巻き込み処理の丁寧さが、フィルムの長期的な耐久性を大きく左右します。

貼り込み中は、室内の空調管理が極めて重要です。室温が低すぎるとフィルムが硬くなり曲面への追従性が落ち、高すぎると施工液が早く蒸発してフィルムの位置調整ができなくなります。スタートラストでは完全屋内ブースで温度・湿度を常に管理しています。

Step 6〜7|仕上げと最終検査で完成度を追い込む

貼り終わったら完成じゃないんですか?

いいえ、ここからが仕上げです。ヒートガンでフィルムを最終的に定着させ、すべてのエッジを処理し、全パネルを細部までチェックします。

ヒートガン仕上げ・エッジ処理(約2時間)

全パネルの貼り込みが完了したら、ヒートガン(工業用ドライヤー)を使ってフィルム全体に熱を加えます。この工程には2つの目的があります。

1つ目は、フィルムの粘着剤を活性化させて塗装面への密着力を高めること。2つ目は、貼り込み時に生じた微細なテンション(引っ張り応力)を熱で緩和し、フィルムの「戻り」を防止することです。

特にエッジ部分や巻き込み部分は、フィルムに引っ張る力が残りやすいため、ヒートガンで入念に熱処理を行います。この工程が不十分だと、施工後数日〜数週間でエッジからフィルムがめくれ始めるトラブルの原因になります。

また、ヒートガン処理と同時にエッジの最終トリミングを行います。フィルムの端がわずかにはみ出している箇所や、パネルの隙間に入り込みすぎている箇所を精密にカットし、どの角度から見ても「フィルムを貼っているとわからない」仕上がりを目指します。

最終検査・仕上げクリーニング(約1時間)

すべての施工が完了したら、LED照明のもとで全パネルの最終検査を行います。チェック項目は以下のとおりです。

  • フィルム下の気泡・異物混入がないか
  • エッジ処理が均一で、めくれの予兆がないか
  • フィルムのシワ・ヨレ・引っ張りムラがないか
  • パネル間の隙間の処理が適切か
  • フィルムの光沢・透明度が均一か

不具合が見つかった場合は、その箇所のフィルムを部分的に剥がしてやり直します。PPF施工では「やり直し」も含めた品質管理が大切で、これが施工時間が長くなる一因でもあります。

検査に合格したら、ボディ全体のクリーニングを行い、ガラス面やタイヤホイールに付着した施工液を除去して完成です。お客様には、PPFのメンテナンス方法と注意事項をお伝えし、納車となります。

PPFの価格が高い「本当の理由」

工程はわかりましたが、結局なぜ高いんですか?材料費の割合はどのくらいなんでしょう?

正直に言うと、PPFの価格に占める材料費の割合は3〜4割程度です。残りの6〜7割は技術料と施工環境の維持費なんです。

PPFのフルラップ施工費用が高額になる理由を、正直にお伝えします。

PPFの価格=「フィルム代」+「20〜27時間の職人技術」+「専用設備の維持費」です。

XPEL ULTIMATE PLUSなどの高品質フィルムは、確かに安くはありません。しかし、フルラップに使用するフィルムの材料費は、施工費全体の3〜4割程度です。残りの大部分は、高度な技術を持つ施工者の人件費と、完全屋内ブース・空調設備・DAP・プロッターなどの設備維持費です。

PPFの施工技術は、一朝一夕で身につくものではありません。XPEL認定施工者になるためには、メーカーが定める研修プログラムを修了し、一定水準以上の施工品質を維持する必要があります。スタートラストでは、創業13年超で累計4,800台超の施工実績を積み重ねてきました。その経験値が、施工品質の安定性と仕上がりの美しさに直結しています。

安価なPPF施工を行う店舗も存在しますが、価格が安い場合は「施工時間を短縮している」「下準備を省略している」「低品質なフィルムを使用している」「施工環境が整っていない」のいずれかである可能性が高いです。特に下準備の省略は、施工直後は問題なくても、数か月後にフィルムの剥がれや異物混入による外観不良として現れることがあります。

施工店選びで確認すべき5つのチェックポイント

PPF施工を頼むとき、何を基準にお店を選べばいいですか?

価格だけで選ぶのは危険です。以下の5つは必ず確認してください。

PPFは施工者の技術力によって仕上がりが大きく変わるため、施工店選びは非常に重要です。以下の5つのポイントを確認することをおすすめします。

  • フィルムメーカーの認定を受けているか:XPEL・STEK・SUNTEKなどの認定施工店であれば、メーカーの品質基準を満たしていることの証明になります
  • 完全屋内ブースで施工しているか:屋外や半屋外での施工は、埃の混入リスクが格段に高まります
  • 施工実績の写真を公開しているか:施工事例の写真で仕上がりの質を確認できます。エッジ処理の丁寧さに注目してください
  • 施工に何日かかるかを明示しているか:フルラップで「1日で完了」と言う店は、工程を省略している可能性があります
  • 保証内容が明確か:フィルムメーカーの保証と施工店独自の保証の両方があるか確認しましょう

スタートラストはXPEL認定施工店として、フィルムメーカー保証に加え、施工品質の保証もお付けしています。施工後のメンテナンスやフィルムの部分補修にも対応可能です。

PPF施工に関するよくある質問

施工中に車は使えないんですよね?代車はありますか?

はい、フルラップの場合は4〜5日お預かりになりますが、代車は無料でご用意しています。

PPFは新車じゃないと施工できませんか?

いいえ、中古車でも施工可能です。ただし、塗装面に深い傷やウォータースポットがある場合は、事前に研磨で下地を整えてからの施工をおすすめしています。研磨費用は別途かかりますが、フィルムの仕上がりが格段に良くなります。新車の場合は研磨が不要なため、その分トータル費用を抑えることができます。新車納車時の施工が最もコストパフォーマンスに優れています。

PPFを貼った後、洗車はどうすればいいですか?

施工後48時間はフィルムの定着期間のため、洗車はお控えください。それ以降は、通常のカーシャンプーで手洗い洗車が可能です。洗車機の使用も問題ありませんが、ブラシタイプよりもノンブラシタイプの方が安心です。ワックスやコーティング剤の使用は、フィルム対応のものをお選びください。スタートラストでは、納車時にメンテナンス方法を詳しくご説明しています。

PPFの施工は冬でも大丈夫ですか?

はい、スタートラストでは完全屋内ブースで空調管理のもと施工を行っているため、季節を問わず安定した品質で施工できます。屋外や無空調の環境での施工は、冬場に気温が下がるとフィルムの柔軟性が失われるため品質リスクが高まりますが、当店ではその心配はありません。ご予約はいつでもお受けしています。

ご依頼の流れ

STEP

お問い合わせ・ご相談

お電話またはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。写真をお送りいただければ、概算のお見積りもお出しできます。

STEP

現車確認・お見積り

お車の状態を直接確認し、最適なプランをご提案。正式なお見積りを無料で作成します。

STEP

施工(2〜5日)

完全屋内ブースで職人が丁寧に施工。下地処理から仕上げまで、妥協なく仕上げます。

STEP

仕上がり確認・お引き渡し

仕上がりをご確認いただき、日常のメンテナンス方法をご説明してお引き渡しです。

施工を考えているんですが、まず何をすればいいですか?

お気軽にお問い合わせください。お見積りは無料で、しつこい営業も一切しません。写真をお送りいただければ概算もお出しできますよ。

まとめ|PPFの価格は「24時間の職人仕事」の対価

PPFが高い理由がよくわかりました。施工にこれだけの手間がかかっているんですね。

はい。「貼るだけ」に見えて、実はものすごく奥が深い技術なんです。だからこそ、信頼できる施工店を選んでほしいと心から思います。

PPFのフルラップ施工は、洗車・脱脂から最終検査まで28〜35時間を要する、極めて手間と技術を要する作業です。「PPFは高い」と感じるのは当然ですが、その価格の大部分は「フィルム代」ではなく「職人の技術と時間」に対する対価です。

PPFは「材料を買って貼る」商品ではなく、「技術者が時間をかけて仕上げる」サービスです。だからこそ、施工店選びがそのまま仕上がりの品質に直結します。

スタートラストは、名古屋で創業13年、累計4,800台超の施工実績を持つXPEL認定施工店です。完全屋内ブースで、一台一台に28〜35時間をかけて丁寧に仕上げています。PPFをご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。

PPFの料金や対応車種について詳しく知りたい方は、当店のプロテクションフィルム専用ページもご覧ください。

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この記事を書いているディテーリング専門店について

当ブログは、愛知県名古屋市のカーコーティング・プロテクションフィルム専門店スタートラストが、実際の施工現場の経験をもとに運営しています。

「うちの車だといくらぐらい?」「このメニューで合っているのかな?」といったもう一歩踏み込んだ部分の情報は、公式サイトに詳しくまとめています。

  • 車種別・メニュー別の施工料金表
  • これまでの施工事例ギャラリー(ビフォーアフター写真)
  • メール・LINE・お電話でのご相談

「失敗したくないから、ちゃんとしたお店に相談したい」という方は、まずは料金施工例を公式サイトでチェックしてみてください。メールやLINE、お電話でのお問い合わせもお気軽にください。

この記事を書いた人

竹村 隆行のアバター 竹村 隆行 代表社員

カーディテーリング専門店スタートラストの代表として活動させていただいております。

コーティングにはじまりプロテクションフィルムやリペア、クリーニングなどお車の美観に関するサービスを提供しながら地域の皆様のお役に立てるよう日々奮闘中です。

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