新車にワックスは必要?いつから?コーティングとの違いと洗車の仕方

ご入庫の前日に納車された新車のレクサスNX(コーティング施工後)

新しい車が届くと、「新車にワックスはかけたほうがいいの?」「納車してすぐにかけても大丈夫?」と迷う方は多いと思います。ネットで調べると「すぐにワックスはダメ」「いや、それは昔の話」と、いろいろな答えが出てきます。

当店には毎月、納車されたばかりの新車が入ってきます。その塗装を実際に見てきた立場で、新車にワックスは必要か・いつからかけてよいか・コーティングとどちらを選ぶか・新車の洗い方を、メーカー(トヨタ・ボルボ)の公式の案内と、当店に入庫した新車の実例をもとにお答えします。

目次

先に結論:新車のワックスについて当店の答え

質問 答え
新車にワックスは必要? 「かけなければいけない」という決まりはありません。ワックスは、ツヤと水はじきを足すための「お手入れ用品」です。ただ、新車のうちにコーティングかワックスで塗装を守っておくことは、当店はおすすめしています
いつからかけていい? 当店が確認した範囲(トヨタ プリウス PHEV・ボルボ V90 の取扱説明書)では、「納車後◯日はかけてはいけない」という決まりは見当たりません。ボルボは、1年目からワックスをかけてよいと案内しています
コーティングとどっち? 手間暇をかけられるならワックスでの維持も有効です。コーティングは硬化した被膜ができ、持ちは数年(ワックスは数週間)です。コーティングを考えている場合、ワックスをかけていても、施工前の脱脂で古いワックスの成分を取り除いてから塗ります
新車の洗い方は? 基本は手洗い。ふだんは水洗い、べっとりした汚れのときだけカーシャンプー。ブラシ式の洗車機はできれば避けます

新車にすぐワックスをかけても大丈夫?いつからかけていい?

「新車の塗装はまだやわらかいから、しばらくワックスをかけてはいけない」という話を聞いたことがあるかもしれません。

ただ、当店が確認した範囲(トヨタ プリウス PHEV・ボルボ V90 の取扱説明書)では、そうした決まりは見当たりません。たとえばボルボは、公式のサポートページ(V90 の「Polishing and waxing」)で「納車後 1 年は通常、研磨は必要ない。ワックスは 1 年目からかけてよい」という趣旨を案内しています。

国内では、トヨタ(プリウス PHEV)の取扱説明書(外装の手入れ)に、次のように書かれています。

  • 水のはじきが悪くなったときに、ワックスがけを行う
  • ワックスは、車体の温度が冷えているときにかける

つまり、ワックスは「水のはじきが落ちてきたら足すもの」という扱いです。メーカーの案内を見る限り、新車だからといって何日も待つ決まりは見当たりません。かけるときは、車体が冷えている日陰で。

同じ取扱説明書には、ワックスをかけないほうがよい場所も書かれています。

  • ランプ類にはワックスをかけない
  • マット塗装のホイールには、コーティング剤もワックスも使わない
  • フロントグリルには油脂類を使わない

部品の素材は車種で違うので、お手元の取扱説明書もご覧ください。

新車の塗装は、届いた時点でまっさらとは限りません

ワックスより先に知っておいてほしいのが、新車の塗装の状態は1台ずつ違うということです。

当店に入ってくる新車を見ていると、新車と言っても、シミや小キズはしっかり載っています。工場を出てからお客様の手元に届くまでに、屋外に置かれる日数があるためです。保護シートの糊跡も、当然のようにあります。

実際に当店へ入庫した新車でも、次のような例がありました。

  • 新車なのに鉄粉が非常に多かったお車(施工事例)
  • 鉄粉が多く付いていた新車(茶色く変色した鉄粉も)(施工事例)
  • 保護シートののり跡が多数残っていたお車(施工事例)

こうした鉄粉や傷の上からワックスをかけても、鉄粉や傷は残ったままです。ワックスはあくまで表面にツヤと水はじきを足すもので、傷や鉄粉を取るものではないからです。

ワックスとコーティング、どっちを選ぶ?

大まかな違いは次のとおりです。

ワックスだけ(コーティングなし) コーティング(施工店)
誰がする 自分でかけられる 施工店で下地処理をしてから施工
手間 水はじきが落ちてきたら、かけ直す かけ直しは不要。日頃は手洗い洗車だけ
下地 今の塗装の上にそのままかける 鉄粉を取り、必要に応じて磨き、脱脂してから塗る
被膜の持ち 数週間 硬化型コーティングで数年
向いている方 自分で手入れをするのが好きな方・手間暇をかけられる方 手間を減らしたい方・塗装の状態を一度整えたい方

種類ごとの違いをもっと詳しく知りたい方は、カーコーティング完全ガイドにまとめています。

当店の考えを書きます。コーティングの代わりにワックスで維持していくのは当然ありで、手間暇をかけられるならワックスでの維持は有効です。

この記事の内容についてご相談いただけます

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コーティングのメリットは、完全に硬化する被膜ができることです。塗装の上に付く細かなスクラッチが塗装に直接付きにくくなり、コーティングの被膜のほうに付いてくれるので、研磨のときに取りやすく、新車のときの塗装を残しやすくなります。ワックスの場合、スクラッチを取るには塗装を直接削る必要があるため、研磨のたびに塗装の厚みが減っていくイメージです。汚れが取れやすくなる機能性は、ワックスと共通です。被膜の持ちは、ワックスが数週間なのに対して、硬化型のコーティングは数年です。

手間暇をかけられる方は、ワックスで十分に維持できます。手間を減らしたい方・新車の塗装をできるだけ残したい方には、硬化型のコーティングのほうが合います。

コーティングを考えているなら、ワックスの前に知っておきたいこと

新車にコーティングを考えている方は、ワックスをかける前でもかけた後でも、気軽にご相談ください。

当店のコーティングは、洗車 → 鉄粉除去 → 磨き(必要に応じて)→ 脱脂、の順で下地を整えてから塗ります。脱脂は、油分や古いワックスの成分を取り除き、コーティング剤を塗装に直接くっつけるための作業です。ワックスをかけていても、この脱脂で取り除いてから塗ります。

当店の施工事例でも、新車の塗装にムラのような跡が見られたお車もありました。原因は特定できませんが(施工事例)。こうした跡も、施工前にお車の状態を見て取り除きます。

入庫は、納車の前(直送)・納車の日・納車のあと、いずれもお受けしています。当店では、新車と同時のコーティング、またはワックスでの保護をおすすめしています。汚れが付きにくくなる処理だからです。

納車前にディーラーから当店へ直送していただく形もあります。この場合、手配と費用はお客様とディーラーの間でお決めいただき、当店はお車をお受けします。

新車のコーティングの流れ・入庫のタイミング・料金の区分は、新車・納車前のコーティングのページにまとめています。

コーティングした新車に、ワックスはかける?

かけてもかまいません。ただ、当店の考えでは、ワックスは酸化による劣化が早いので、かけるたびに前のワックスをしっかり除去する手間が要ります。ワックスをかけるくらいなら、簡易ポリマー剤のほうがはるかに取り扱いやすく、塗りやすく、除去もしやすいです。コーティングをした新車は、ワックスでのお手入れは必須ではありません。当店では、次の点をお願いしています。

  • 当店は初期硬化(表面の硬化)を終えてからお返ししているため、洗車はすぐにでも大丈夫です
  • 研磨剤入りのワックスやコンパウンドは使わない(コーティングの層を削ってしまうため)
  • はっ水力を回復させたいときは、上からはっ水剤をかけなおすだけで大丈夫です

日頃のお手入れは手洗い洗車が中心で、目安ははっ水タイプが月1〜2回、親水タイプが月1回程度です。水はじきやツヤの変化、取れないシミなど、気になる症状が出たときにご相談ください。

新車の洗車の仕方:手洗いが基本、洗車機は選んで

日頃の洗い方も、塗装の状態を左右します。

水洗いとシャンプーの使い分け

食器洗いにたとえると分かりやすいです。

  • パンを乗せたお皿は、水でさっと流せばきれいになります。車でいえば、乾いた砂ぼこりだけの日です。ふだんは水洗いで十分です
  • お肉料理のお皿は、洗剤を使わないと油が落ちません。車でいえば、黄砂や花粉などのべっとりした汚れが付いた日です。こういうときはカーシャンプーを使います

洗車機を使うときの考え方

  • 基本は、ブラシ式の洗車機はできれば避けます。トヨタの取扱説明書にも、洗車機のブラシで車体に傷が付き、塗装を損なうことがあると書かれています
  • 最近の洗車機で、布のブラシを使っている機械や「コーティング車にやさしい」とうたっている機械なら、大丈夫なことが多いです
  • いちばんの注意点は、機械がきれいに保たれているかです。泥だらけの車ばかり洗っている機械だと、ブラシに小石などが挟まって傷をつける可能性もゼロではありません
  • そのうえで、多少のリスクは承知のうえで使う、という付き合い方をお伝えしています

コーティングした車と洗車機の関係は、コーティングした車は洗車機に入れていい?で詳しくお答えしています。

よくあるご質問

Q. 新車の塗装はやわらかいので、ワックスはしばらく待ったほうがいいですか?

A. 当店が確認したトヨタ(プリウス PHEV)・ボルボ(V90)の取扱説明書には、納車後に何日待つという決まりは見当たりません。ボルボは、ワックスは1年目からかけてよいと案内しています。

Q. ワックスをかけてしまった新車でも、コーティングはできますか?

A. できます。当店では施工の前に脱脂を行い、古いワックスの成分を取り除いてからコーティング剤を塗ります。気になる方は、入庫の際にワックスをかけたことをお伝えください。

Q. 新車でも磨き(研磨)は必要ですか?

A. お車の状態によります。程度の差はありますが、新車でも花粉のシミや小さな傷は載っています。当店では、すべてのお車を見てから、その車に合った下地処理を決めています。

Q. コーティングした新車は、いつから洗車していいですか?

A. 当店では、初期硬化(表面の硬化)を終えてからお返ししているため、すぐにでも洗車していただけます。日頃は手洗い洗車が中心で、はっ水タイプは月1〜2回、親水タイプは月1回程度が目安です。

Q. ランプやホイールにもワックスをかけていいですか?

A. トヨタ(プリウス PHEV)の取扱説明書では、ランプ類にはワックスをかけない、マット塗装のホイールにはコーティング剤もワックスも使わない、とされています。車種によって違うので、お手元の取扱説明書もご確認ください。

まとめ:新車のうちに、コーティングかワックスで守る

新車でも塗装はまっさらとは限りません。当店は、新車のうちにコーティングかワックスで塗装を守っておくことをおすすめしています。どちらにするかは、お車の状態を見たうえでご相談ください。

新車のうちに塗装の状態を一度整えておきたい方は、新車・納車前のコーティングのページや、コーティングの施工事例もご覧ください。お車の状態を見たうえで、必要なことだけをご提案します。

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この記事を書いているディテーリング専門店について

当ブログは、愛知県名古屋市のカーコーティング・プロテクションフィルム専門店スタートラストが、実際の施工現場の経験をもとに運営しています。

「うちの車だといくらぐらい?」「このメニューで合っているのかな?」といったもう一歩踏み込んだ部分の情報は、公式サイトに詳しくまとめています。

「失敗したくないから、ちゃんとしたお店に相談したい」という方は、まずは料金と施工例を公式サイトでチェックしてみてください。メールやLINE、お電話でのお問い合わせもお気軽にください。

この記事を書いた人

竹村 隆行のアバター 竹村 隆行 代表社員

カーディテーリング専門店スタートラストの代表として活動させていただいております。

コーティングにはじまりプロテクションフィルムやリペア、クリーニングなどお車の美観に関するサービスを提供しながら地域の皆様のお役に立てるよう日々奮闘中です。

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