超零細企業の社長のざれごと＠20231123

2023/11/23

賛否両論があることを大前提として。。。

最近YAHOO！ニュースでとても気になる記事を見つけました。

イチローも警鐘を鳴らした…「大人に叱ってもらえない」Z世代が直面する「やさしさという残酷」

先日、スタッフに少し厳しく叱責をしたことがありました。

当社は、取り換えがきかない、まったく同じ状態のお車は世界に１台しかない、大切なお車をお預りするお店ですので、お車への接し方・扱い方を厳しく統制しないと取り返しがつかないことになってしまうリスクがあるんですよね。ですので、目に余る行動や浅はかな思考で作業をしてしまうスタッフにどうしても厳しく指導をする必要が出てきます。

その叱責が近所の人に聞こえていたようなのですが、なんとその人が「スタートラストのGoogle口コミに『社長がパワハラをしている』とわざわざ書き込みをしてきました」。100歩譲って、ご近所様に不愉快な思いをさせてしまったことについては深く謝罪の意を表します。でも、内情を何も知らない人が「パワハラ」という表現をすることは完全に間違っていると思います。事情を把握したうえでの批判なら甘んじてお受けしますが。

でも、こんなことになったそもそもの理由として、叱った側の責任だけではなく、叱られた側も「叱られないようにする努力」って、必要ではありませんか？上記リンクの記事内にもありますが、厳しい指導は「その子をもっと上手にしてあげたい」という熱い思いがあってこそ成り立つものですし、必要な時もあるはずです。それを、何も知らない人が、親が、SNSという便利なツールを駆使して私刑のような投稿をし、そして何も事情を知らな人たちがイイネを押しまくり煽りまくる・・・

もう誰も、「指導」なんてしたくなくなります。。。

パワハラだのなんだのって騒ぎ立てる人にお聞きしたい。

「あなたが何か月も迷い、労力をかけてその車のことを調べ、そして意を決して注文をし、何百万円(何千万円)というお金を支払って、何か月・場合によっては何年もかかってようやく納車された大切な大切なお車を、お客様の気持ちも深く考えずにただ流れ作業のように扱うスタッフのお店に、あなたは愛車を預ける気になりますか？」

確かに、厳しい指導をする必要のない人もいます。言わなくてもできる人。でもそういう人は、残念ながら一握りだと思いますよ。私も含めて人間はどうしても易きに流れてしまうきらいがあります。だからこそ厳しく統制が必要なこともあると思います。

目指すはもちろん「楽しく明るい職場」です！これは間違いないです。だって、いちいち厳しく言うほうも疲れますし、言えば言うほど現場は暗くなりますし、雰囲気も悪くなります。じゃ、全く怒らず叱らずニコニコして明るくすればすべて解決するのか？それで絶対にお客様満足度が上がるのか？もしそうなるのなら世間の社長は、管理職の人は、朝から晩までニコニコして笑って仕事をするだけでいいわけです。こんな楽なことないですよね。

でも残念ながらそんなことにはなり得ません・・・でも、ハラスメントは許されない時代。

この風潮がどんどん広がってしまうようなら、会社はほんの一部の出来の良い人、怒らなくてもいい叱らなくてもいい人＝超優秀な人だけ雇う、という選択しかできなくなります。それこそ酷な時代だと思いませんか？会社・法人の大切な社会貢献の一つに「新たな雇用を生み出す」というものがあります。それにより失業率の低下→経済の活性化→納税額の向上という好循環が生み出されるはずです。超優秀な人しか職にありつけない時代になってしまえば、この好循環は生まれません。

そもそも論ですが・・・誰からも指導される必要のないような超優秀な人なら、自分で会社を興したり、超有名企業でご活躍されちゃいますので、我々のような超零細企業には絶対に来ないですけどね（笑）

だから常に指導は必要なんです、うちのような零細企業では。。。難しい時代です。